2016年12月24日

前十字靭帯再建手術とキネティックチェーン

今日はみなさんとのやりとりについて詳しくご紹介している日となっております(^^)


今日ご紹介するのはこのようなやり取りです。


Q
こんばんは!
約6ヶ月前に前十字靭帯再建手術を受けました
そろそろ受傷前のような横の動きに耐えられる状態に徐々に戻していきたいと思っています。
そこで、何をやっていけばいいかアドバイス頂けたらと思います!
いきなりすみません、失礼いたしました


A
前十字靭帯再建手術を受けた場合、やってはいけない具体的なエクササイズは完全に膝を伸ばすレッグエクステンションという運動です。適用となるエクササイズは3/4スクワット、レッグプレスになります。スクワット、レッグブレスは膝は90度以上曲げないように(^^)



A
僕が毎日書いているブログで毎週水曜日はみなさんの質問に対して詳しく解説することをテーマに書いています。この内容は140字では難しいので、ブログで詳しく取り上げたいと思います(^^) 水曜日から木曜日にかけての日付が変わる頃に更新しますので参考にしてください。



というものでした。


今日は珍しくアンサーが2回続けて答えていますが、なぜ、ブログで詳しく書くと書いたのか?ですが、ここは誤解が多いところで、ちょっとまずいかなと思い、慌てて書いたんです。


ではなぜ慌てたのか?ですが・・・


今日はですね・・・「キネティックチェーン」という言葉がキーワードになります。


でですね・・・これ最近できた言葉で、各団体で定義がやや異なるようなんです。


で、無用な言い争い(各団体の指導員からそれ違うだろみたいな指摘が来るとややこしいしめんどくさいので)、を避けるために今まで触れなかったんですが(^^;


今日は書かないとまずいかな・・と・・


であくまでNSCA(全米ストレンクズ&コンディショニング協会)の定義と、そのテキストに書いてあることを中心に書きます。



まずこのQ&Aであるレッグエクステンションとスクワットですが・・・


このやり取りでは、レッグエクステンションは伸ばしきらない・・・


てことはスクワットも伸ばしきらない方がいいの?


ってなりますよね(^^;


で、スクワットは膝が90度以上曲げない・・・


つまりスクワットは膝の角度90度から膝を伸ばしきらない間の、非常にレンジの限られた、足を伸ばしきらない、いわゆる「ノンロックスクワット」の事を言っているのか?と思われるかもですが・・



これは違うんです!!!!!


ん?じゃあどういう事?と思われると思いますが・・・


NSCAのガイドラインでは前十字靭帯再建手術を受けた場合のリハビリトレーニングで、やっていいオープンキネティクチェーンのトレーニングとしては、膝間接が90度から45度で行いましょう!!というものがあります。


この「オープンキネティックチェーン」とは「トレーニングしている遠位が遊離した状態のエクササイズである」とされています。


例えて言えばレッグエクステンション・レッグカール、足上げ腹筋なんかもこれに入ります。


要するに足の先端、手の先端が固定されていない状態のトレーニングです。


いやいや、足上げ腹筋はともかく、レッグエクステンションは、パッドで足も軌道も固定されているじゃん・・・と思われるかもですが、レッグエクステンションもレッグカールも 足首は動かそうと思えば色々動かせますよね?


まあこんな雰囲気のエクササイズを「オープン」と表現しています。


かたや、スクワット、レッグプレス、もしくはレッグランジなどは足の先端(底)が地面や鉄板にしっかりと固定されています。


こういうエクササイズを「クローズドキネティックチェーン」と呼んでいるんです。


ここでQAに戻ると、前十字靭帯再建手術で最も大きなストレスになる、「脛骨の非常に大きな前方へのずれ」が、オープンキネティックチェーンエクササイズのレッグエクステンションで行われる「最後の30度内」で起こるとされています。


なのでレッグエクステンションは「膝を伸ばしきってはいけない」となっています。


しかし一方クローズドチェーンエクササイズであるスクワットやレッグプレスでは、大腿骨に対する脛骨のずれが荷重や筋肉の共収縮(拮抗する筋肉が両方とも緊張して収縮する事)により、最小限になるとされています。



ただし、クローズドキネティックチェーンのエクササイズでも、膝を90度以上に曲げるエクササイズはダメですよ・・・・なっているんです。



つまり、レッグエクステンションは膝の角度が90度から45度の間で、スクワットやレッグプレスは90度から膝を伸ばすところまで行って0Kということになるんです。


ここが一緒になって「スクワットで膝を伸ばすまでOKなんだからレングエクステンションもいいんじゃね?」とか、「レッグエクステンションがノンロックでやっているから、スクワットもノンロックなんじゃね?」とかなるとそれは違うんです!!!・・・・というところがいいたいんです(^^;



かなりややこしいかもですが(^^;



ちなみに前十字靭帯再建手術を受けた方へのリハビリエクササイズは、ウォーミングアップは動的なものを行うことによって、複数の運動平面で姿勢、バランス、安定性、柔軟性を促進するので推奨されています。


また、両足を一緒に刺激するスクワットなどでは、痛めた側の足をかばう(代償作用)動作が入る可能性が高いので、片足で行うエクササイズを取り入れることも推奨されています。


半腱様筋、薄筋の移植による前十字靭帯再建手術を受けた場合、4〜6週間はハムストリングのエクササイズは禁止となっています。


膝蓋腱からの移植に関しては膝を深く曲げて行うエクササイズは同じく注意が必要です。


そして移植腱のタイプに限らず、バイクや水泳は適切なエクササイズとなっています。


最後に、リハビリは焦らず、あくまで医師の判断を仰ぎながら慎重に行っていくようにし、できれば適切なトレーナーに見てもらいながらリハビリトレーニングを進めていくことがとても大切です。


今回は難しい内容でしたが、よろしければご参考にしてくださいね(^^)



ではでは!!!



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posted by てっちゃん at 00:26| ガチ筋トレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする